勉強は将来「使える」のか?
日本の教育は
「教え込み」から「考えさせる」的な
スタイルに変わってきつつあります。
文科省から各学校へそのような指導へ切り替えるよう言われています。
また「勉強の意味」を考える流れもあります
なぜ勉強するのか
将来役に立つのか
こういった疑問をもつのは今の子供だけでゃないでしょう。
私達おとなも子どものときは、少なからずそのような疑問をもっていたでのはないでしょうか。
「なんの役に立つのかわからないから
勉強する意欲がわかない。」
そういった子どもの声に対して、
学校では学習内容を身近なものと結びつけて
教えようという雰囲気もあります。
では、将来どんな仕事で、どんな場面で
今ならっている三角形の面積の公式が役に立つのか説明すれば、
子どもの勉強への意欲は上がるのでしょうか?
わたしは上がらないと思います。
一部ほんとに将来使えそうな勉強はありますが、ほとんどの勉強をそのまま将来も使うということはないと思います。
いつ使うのか説明しようとしても
ほとんどこじつけのような説明になってしまいます。
直接社会で使うことは、少ないけれど、
社会で生きていくのに必要な考え方の素地になっているんだよ
と教えるべきではないかなと思います。
キャッチボールやトスバッティングを
野球の試合中に行うことはありませんが、
それらの基礎練習が土台となって
試合でのプレーの質が上がるのと同じです。
ただ、問題を身近な事象と結びつけることは
別の意味で、学習意欲が上がるものと思います。
ただの数字と記号だけの簡素な問題文よりも
生活の中にその問題を紛れ込ませたほうが
ぱっと見た感じ
「面白そうな問題だな。」
と感じるのです。
- この長方形の面積を求めなさい
- 自分の筆箱の面積を求めなさい
後者のほうが知りたい!と思うはずです。
社会で直接「使える」わけではないけど、社会で生きていく素地となっている
楽しく問題を解くために、身近な事柄と問題をつなげる
この考え方をもって子どもたちを育てていきたいと思っています。
ではまた。