道徳の授業で教師がしてはいけないこと
道徳の授業で教師がしてはいけないこと
それは、生徒に先生の求める正解を探させること。
意図して探させてなくても、生徒が先生の求める答えを探してしまっていたら
道徳の授業は途端につまらなくなる。
分かりきっている答えを言うこともつまらないし、自分の頭で考えないことで一辺倒な答えしか出てこなくなり、授業がだれる。
一見それが答えだ!と思えるものの他に、これも答えだと思えるものを提示する必要がある。
ある手品師の話。
手品師は大きな舞台で活躍することを夢見ていた。あるとき、公園で一人の少年に手品を披露してあげた。少年はとても喜び手品師に言う。
「またあしたも来てね」
「もちろん」
手品師は明日の夜も少年に手品を見せることを約束する。
少年と別れたあと友人から電話がくる。
「明日の夜、大きな手品ショーの舞台に立たないか。」
少年との約束を取るか
自分の夢を取るか
これだと子どもは、約束を破ってはいけない。ショーは断るべきと答えるだろう。
だがここで、こう問いかける。
一回だけ会った少年との約束を取るか、
絶対に手品師として活躍する!という自分との約束を守るか。
どちらも正しい。けれどどちらか選ばなくてはいけない。という問い方にすることで道徳の授業はおもしろくなる。
ではまた。