らっこ散歩

独身を楽しむ29歳

道徳の授業で教師がしてはいけないこと

道徳の授業で教師がしてはいけないこと

それは、生徒に先生の求める正解を探させること。

意図して探させてなくても、生徒が先生の求める答えを探してしまっていたら

道徳の授業は途端につまらなくなる。

分かりきっている答えを言うこともつまらないし、自分の頭で考えないことで一辺倒な答えしか出てこなくなり、授業がだれる。

 

一見それが答えだ!と思えるものの他に、これも答えだと思えるものを提示する必要がある。

 

ある手品師の話。

手品師は大きな舞台で活躍することを夢見ていた。あるとき、公園で一人の少年に手品を披露してあげた。少年はとても喜び手品師に言う。

「またあしたも来てね」

「もちろん」

手品師は明日の夜も少年に手品を見せることを約束する。

 

少年と別れたあと友人から電話がくる。

「明日の夜、大きな手品ショーの舞台に立たないか。」

 

少年との約束を取るか

自分の夢を取るか

 

これだと子どもは、約束を破ってはいけない。ショーは断るべきと答えるだろう。

だがここで、こう問いかける。

一回だけ会った少年との約束を取るか、

絶対に手品師として活躍する!という自分との約束を守るか。

 

どちらも正しい。けれどどちらか選ばなくてはいけない。という問い方にすることで道徳の授業はおもしろくなる。

 

ではまた。