人を動かす考え方
参観日の前日に片付けができる子がいる。
普段はランドセルも教科書も片付けられず床に散乱させている子だ。
担任の先生はそれを「わがままで甘え」だと言う。
「参観日の前日に親に見られないように片付けられるなら、毎日片付けられるはずだ」と考えているようだ。
本当にそうだろうか?
ある環境でできるからと言って、別の環境で同じことができる人ばかりだろうか?
大人でもできる環境とできない環境があると思う。
例えば学校の先生もそうだ。
参観日の前日になると慌ただしく廊下に置きっぱなしのダンボールを片付けたり机の上の書類を片付けたりする。
では、いつも廊下や机の上を整理できているかと言うとそうではない。
机の上に丸付けしていないワークシートが積まれているなんてザラにみる光景だ。
そんな人に「甘えだ!」「片付けろ!」と口でいうだけでできるようになるはずがない。
毎日、片付けられるというのは高度な技術だ。
すぐにはできない。
けれど環境を整えて、やり方を教えて、練習すれば向上する技術でもある。
怒って子どもと対立するのではなく、一緒に同じ目標を見ながら試行錯誤できる先生でありたい、と思いました。
そこまでするには先生側にも余裕が必要だから現実難しい状況もあるけどね。
ではまた。